東京百舌

二枚舌ならぬ百枚舌です。適当なこと言います。人が言わないことを言うのが努力目標です。言いっ放しです。あしからず。

アクア説者、喜びそうだね

最近の記事で、こういうのがあった。

karapaia.com

(海の遊牧民と呼ばれているモーケン族の子どもたち)彼らは水中で目がよく見える。いったいなぜなのだろう?

わたしたちの目は、水中ではぼんやりと不鮮明になってしまう。

しかし、モーケン族の子どもたちは、瞳孔を狭めることによって、屈折力をうまく調整しているのだ。

現代の人間は水中では目が適応しようとしないため、こんなことはできないと考えられている。しかし、モーケン族の子どもたちは、瞳孔を小さくして、目のレンズの形を変えることができるのだ。

もしかしたら、かつて人類にに備わっていたものの、進化の過程で削ぎ落されていった能力なのかもしれない。その証拠に欧米の子どもたちを訓練した結果、一時的にこの能力が得られたという研究結果もある。

これは、アザラシやイルカにも備わっている能力である。すばらしい適応力だが、残念ながら永久的なものではない。モーケン族の子どもたちは、大人になるとこの能力のほとんどを失ってしまうそうだ。

こういった記事は、アクア説者が喜びそうだね。

欧米人とタイ西部に住むモーケン族が同じ能力(片方は潜在能力だけど)を持つということは、この二つの民族が分岐する前にすでに、共通の能力として、水中でものを見る能力を備えていたということ。

よくよく考えて見ると、人間って、魚や貝やイカやタコを食べる猿なんだよね。泳ぐの大好き猿なんだよね。

水生類人猿説 - Wikipediaを読むと、その理由のひとつに「ヒトは他の動物と比べて塩分摂取の必要量も許容量も多い。これは海水中生活に適応した名残である。」というのがあるんだけども、

それで思い出したのが、カバ、カバも一時期海辺で進化したと言われている。

子どものころ読んだ本に、「アフリカでカバをつかまえるときは、塩をまいて、ワナの囲いの中まで おびき寄せてつかまえる」と書かれていて、「嘘つき!なんでカバが塩なんか好きなんだ!?」と思っていたけど、海辺で進化したならそれもありそうだと思えてくる。

さっき、少し検索したら「草食動物は、カリウムを含む植物を多食するため、ナトリウムの不足をきたし、塩分を欲しがるようになります。家畜の牛は一日に80グラム、馬は40グラムの塩を必要とし、カバは500グラムも摂取します。」なんて出ていて「カバ塩分取り過ぎ!」「文字通り、桁違い!」なんて思うけど、それは海辺で進化したからなんだろう。

11.コラム 草食動物と塩 | 塩物語より

 

アクア説はTEDでもあった。

www.ted.com文章で読みたい人はこちら ↓www.ted.comエレイン・モーガンさんはこう言ってる。

「次は人間の話す力についてです 私達は話せますが ゴリラは話せません なぜでしょう? 歯や舌や肺に関わる問題ではなく 意識的に呼吸を抑制することに関係しています ゴリラに“アー” と言わせようと訓練することすらできません

水に飛び込むダイバーは 滅多に水しぶきをあげません ゴリラが同じことを することを想像してください ゴリラと比べたら人間は なかば 魚のように形づくられたようなものです

 

今回の冒頭の記事は、エレイン・モーガンさんも喜ぶだろうね。

 

[2018/12/09] 追記

第8回 低炭水化物ダイエットと日本食のウソ?ホント? | ナショナルジオグラフィック日本版サイト

一般論として、ぼくたちは「減塩」をすべきだとよく言われるし、減塩醤油や減塩味噌を使ったりして心がけている人も多いだろう。ところが、近年、「尿へのナトリウム(Na)排出量が少なすぎると総死亡率などのリスクが高い傾向にある」という結果が報告されていて(※4)、今村さんは気になっているという。ぼくも興味を掻き立てられたので、話題として付け加えておく。

 まず、素人考えとしては、「Na排出量が少ない人たち」(おそらくは「Na摂取量が少ない人たち」でもある)は、そもそも健康のために減塩を心がけている人たちかもしれず、つまりは何らかの疾患を抱えているため摂取を控えているのであって、それゆえ死亡率が高く見える、いわゆる「因果の逆転」ではないだろうかと思った。ところが、健常者のみを追いかけた解析でも同じ傾向が出ているそうで、謎は深まる。Na排出量の測定の問題などもあるらしく(※5)専門家でないと解釈は難しいのだが

 これが、人類=渚猿(なぎさザル)説と関係してくるのか興味のあるところ。

これを読むと、カバのことも気になりだす。
元の文章で、牛は一日に80グラム、馬は40グラム、カバは500グラムと、
カバの塩分摂取量を書いたときに、「カバ塩分取り過ぎ!」と書いたのは素人考えで、
カバも もしかすると人と同じように
尿へのナトリウム(Na)排出量が少なすぎると総死亡率などのリスクが高くなるのかも知れない。カバ、ごめんな。なんてことも思った。

 

 [2019/10/07]追記

karapaia.com

スコットランド海洋研究所の研究者たちが、興味深い動画を公開した。ハイイロアザラシが、映画「スター・ウォーズ」のテーマ曲や「きらきら星」のメロディーを「ファーファァー」というかわいらしい鳴き声で真似をしているのだ。

アザラシと人間の発声構造は非常に似ており、通常の声の範囲外の雑音を発生する能力をもっているという。母音を組み合わせて音を発することが可能なのだそうだ。

一連の実験で、訓練を受けた3頭が、A、E、I、OUの母音の組み合わせを全て真似して表現することができたように、研究者たちはアザラシが単純なメロディーと人間のフォルマント(母音を作る声道により生成される可変周波数帯域)をコピーできるという驚くべき能力を持っていることを発見した。

人間以外の猿にこれができるのか?
人間以外の猿に単純なメロディーと人間のフォルマント(母音を作る声道により生成される可変周波数帯域)をコピーできるのか?

これは、

エレイン・モーガンさんが言っている

「私達は話せますが ゴリラは話せません なぜでしょう? 歯や舌や肺に関わる問題ではなく 意識的に呼吸を抑制することに関係しています ゴリラに“アー” と言わせようと訓練することすらできません 」
と連なる話である。

アクア説を補強する材料がまたひとつ増えた。

 

エレイン・モーガンさんはこう語る。

何人かは意見を変えました トビアス教授がそうですし ダニエル・デネットデイビッド・アッテンボローもそうです あなたもいらっしゃらない? 水は気持ちいいわよ