東京百舌

二枚舌ならぬ百枚舌です。適当なこと言います。人が言わないことを言うのが努力目標です。言いっ放しです。あしからず。

フライパンの最後の返しみたいな一手間の話

テレビで池上彰さんの番組を途中から見だした。

 

どうやら公務員とか警察官とかの採用の話だった。

始めに採用条件が出ていたのだけども、こちらには無理な条件だった。
これを抜けるには、業者に頼むという手もあるらしい。
いまどき公務員になるのも楽じゃない。

警察?の採用試験では、現場での実施テストも出ていた。再現VTRな感じで出ていた。

潜入捜査みたいなことをやっていて、一緒に行動していた潜入先の仲間の一人が追い詰められて、とっさに警官に反撃暴行して、事態は急激に悪くなっていく。
緊迫感があって、まるでドラマのよう。
ここまでで、視聴者も仲間の人の境遇に共感していて、潜入捜査をしている仮採用の人が警察組織を裏切る形になっても不思議では無い雰囲気。

ここで、解説が入る。
この試験での採用基準は「いかなる状況下でも、相手を説得して犯罪を未然に防ぐことができるか?」であり、この状況は、あらかじめ採用試験のために用意されたものであるとのこと。

この解説で、視聴者も少し頭を冷やすことができる。

番組の最後のほうになると、画面はスタジオに戻り、池上さんの解説が入る。
いくつか解説をしながら最後のほうで、

「始めのほうで出ていた厳しい採用条件は、過去の法律の関係でこのようなことになっています。今は法律も変わって、問題無く誰でもパスできますが、今回採用される人たちは、年代的に全員が引っかかります。つまり、一人も合格できないんですね。  本当であれば、この採用条件がある限り、今回試験をうけた全員、採用されることは無いのですけども、あえてそれを残しておいて、応募する人がどういう態度に出るかを見ているのです。」

「なんというか、料理において"フライパンの最後のひと返し"のような、そんな一手間をかけるようなことをして相手を見ているんですね。」
と池上さんは解説していた。

 

これらは夢だった。
不意に目が覚めて、今までのことが夢であったことに気が付いた。
夢の中での、池上さんの解説の例えがビミョウだったので、ここに書いて残しておく。
本物の池上さんは悪くない。