東京百舌

二枚舌ならぬ百枚舌です。適当なこと言います。人が言わないことを言うのが努力目標です。言いっ放しです。あしからず。

行方不明者とベンジャミン・バトン

この前、ある町(町か市)で行方不明者が出たそうだ。翌日朝、無事発見との町内放送が流れたそうなのだが、
この行方不明者、老人だったそうだ。
この話、始めに行方不明とだけ聞いて、子供の誘拐か、はたまた子供の迷子か、と思っていたのだが、ご老人の迷子であったらしい。


そういえば、以前、旅行をしている先で、施設内ではあったけども、顔写真入りの尋ね人の張り紙があって、それが老人だった。
それまで、この手の張り紙は「うちの猫を探しています」くらいしか見たことが無かったので衝撃だった。
たぶん、痴呆症なのだろう。

 

こんな話もある。
電車の中で、「あのう・・・」と老人から尋ねられて、「なんですか?」と聞いたら、「私はどこで降りればいいのですか?(私はどこに向かっているのですか?)」と言われた人がいたそうだ。
子供の迷子ならぬ、お年寄りの迷子である。
そのうち、お年寄りの神隠しが起こりそうである。というよりも、すでに尋ね人になっているお年寄りは現代の神隠しなのかも知れない。

 

現代だからこそ! 5歳で迷子になった女性が13年経て帰宅 | ワールド | for WOMAN | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

というのがあったが、こういった自宅と離れたいつもとは違う場所での迷子は、老人でも起こりそうではある。

 

映画『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』では、子供の姿をした老人が描かれていた。
そう、子供と老人は似ていたりするのである。

映画以前にも、高野文子の『田辺のつる』というマンガもあった。内容は忘れたのだけども。
そう、子供と老人は似ていたりするのである。