東京百舌

二枚舌ならぬ百枚舌です。適当なこと言います。人が言わないことを言うのが努力目標です。言いっ放しです。あしからず。

政治家にこそ「メリットペイ」制度の導入を

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全国学力調査の成績を、自治体別だけでなく学校別にも開示し、競争を煽る動きが広がっている」
そうで、

その典型が、大阪市が設計を急いでいる「メリットペイ」制度だ。全国学力調査やその他の学力標準テストの結果を、校長や教員の人事評価やボーナス、そして学校予算に反映させるというものだ。

これ、いい。
いっそ、政治家もそうしてもらいたいもんだ。

「教師に子どもの成績の『結果責任』を負わせて競わせる」のが「メリットペイ」制度であるのなら、
日本の政治も、
「政治家に財政と国民の給与の『結果責任』を負わせて競わせる」のが良いと思う。

CMではないが、「結果にコミットメントする」ことのできない政治家が多い。
はたしてこのまま赤字財政を許しても良いものか?

本田由紀さんのツイートであった、某地方進学校に通う高校生の「国は赤字なのだから貧困でも支援を求めてはいけないのではないか」という意見があるのであれば、
「国は赤字なのだから当事者である政治家は『結果責任』を負う必要があるのではないか」「薄給になっても文句を言ってはいけないのではないか」ということである。

つまり大多数の国民の給与を参考に、政治家の給与も決めるのだ。

 

財金委で質疑。安倍総理は人手不足とおっしゃる。
でも、求職賃金別(いくらの給料が欲しいか)の有効求人倍率を見るとどうなるか。
月給ベースで、
50万円以上 0.17倍 
40万円以上 0.45倍
30万円以上 0.72倍
厚労省答弁) となる。 求人の6割は月給10万円代の仕事。 家族で生活できるだろうか?

なんてツイートがあったけど、日本を良くするために、求人の中でも一番多い価格帯の給与を政治家の給与とする。
それで、ボーナスは国のお金の余剰か不足かで決める。
今の日本ならば、一般会計の公債金34兆円だとすれば、政治家は各々、それの0.01パーセントのマイナスボーナスで、一人頭34億円を国に収めればいい。どうだ!  なにが どうだ だか分からないが。どうだ!
それがオリンピック担当であれば、予算をオーバーした額の0.1パーセントをマイナスボーナスとすればいい。どうだ!
それが政治家の日本財政における『結果責任』というもんだ。

百田尚樹『日本国紀』の応神天皇の話にこのようなものがあるそうなんだけども、、、

仁徳天皇四年、仁徳天皇が難波の高津宮から遠くを見てこう言った。
「民のかまどより煙がたちのぼらないのは、貧しくて炊くものがないのではないか。都がこうなら、地方は一層ひどいことだろう」
そして「向こう三年、税を免ず」いう詔を発した。それ以降、仁徳天皇は衣を新調せず、宮垣が崩れて、茅葦屋根が破れても修理しなかった。
三年が経ち、ある日、天皇は高台に出ると、炊煙が盛んに立つのを見て、かたわらの皇后にこう言った。
「朕はすでに富んだ。喜ばしいことだ」
すると皇后は言った。
「宮垣が崩れ、屋根が破れているのに、どうして富んだ、といえるのですか」
これに対して天皇はにっこりして、こう答えた。
「よく聞け。政事は民を本としなければならない。その民が富んでいるのだから、朕も富んだことになるのだ」
その頃、諸国の人々から、「宮殿は破れているのに、民は富み、道にものを置き忘れても拾っていく者もない。この時に、税を献じ、宮殿を修理させていただかないと、かえって天罰を蒙ります」との申し出が次々とあった。
しかし天皇は引き続きさらに三年間、税を免除した。そして六年の歳月が過ぎ、やっと税を課し、宮殿の修理をした。

 今の政治家も、応神天皇ようにあって欲しいもんだ。もちろん百田尚樹もそう言うと思う。「それが為政者というものだ。私はそういうつもりで応神天皇のエピソードを書いた」と言うと思う。絶対言う。「今の政治家はかまどの煙を見ると、すぐに、『さあ、増税だ』とはなってはいないか?」と苦言を呈すると思う。百田尚樹ならそう言う。

はじめのリンクにある「メリットペイ」制度の話の続きを引用する。

メリットペイ制度に対して各方面から批判が噴出すると、大阪市の吉村市長は「子供達の学力向上の努力をし、結果を出す教員が高く評価されるのは当然だ」(吉村氏のツイート)とアメの側面を強調してきた。

そうだ。その通りだ。今の政治家も国民の生活が良くなるべく努力していくべきだ。結果を出せば、給与もあがる。結果を出す政治家が高く評価されるのは当然だ。
ぜひとも、政治家にも「メリットペイ」制度の導入をしてもらいたい。
もちろん大阪市長にもだ。

だけどだけど。そんなことしたら、たぶん、大阪市は給与の少ない住民を追い出したりして、ってことにはならないだろうか?
他にも、「生活保護者はカウントしません」とか、「正社員だけをカウントします」とか、いろいろ言い始めたりすることにはならないだろうか?
さらには、生活保護者の数を問題にされれば、「大阪市民には、生活保護者を必要とするような人は一人としていません」と生活保護を打ち切ったりはしないだろうか?
「私には見えます。目を閉じると沢山のかまどの煙が」と、ポエムを詠いはじめたりはしないだろうか?