ニコライ・カルダシェフ第三段階を予想する
ニコライ・カルダシェフは、高度に発達した宇宙文明を3つの段階に分けている。
第一段階 一つの惑星上で得られる全エネルギーを利用する文明
第二段階 一つの恒星系で得られる全エネルギーを利用する文明
第三段階 一つの銀河で得られる全エネルギーを利用する文明
第一段階の我々には、第三段階ものエネルギーの使い道の想像が付かなかったが、最近は、理想環境維持、もしくは理想環境構築に使うのでは?なんて思い始めている。
近年の度重なる天文学的な測定により、この宇宙を規定するはずの物理定数が、宇宙の異なる場所では違っていることを示唆する結果がもたらされています。
宇宙の一方では電磁気力が強く、また逆の方向では電磁気力が弱くなっていたのです。
電磁気力は原子核が電子を引き留める力です。これが宇宙の場所によって異なるということは、同じ水素や酸素であっても、宇宙の端(高電磁気区域)と端(低電磁気区域)では別の性質を持つことを意味します。
また電磁気力が異なれば、化学反応も異なり、惑星上で生命が産まれる可能性に大きな影響を与えます。
こういったものを力でねじ伏せるために第三段階のエネルギーが必要になるのではないか?
これは遠い遠い未来に向けた予定である。
最終的には、我々が順調に発展できて生きるのをあきらめない限り、この世の終了しつつある世界になったときには、そのギリギリまで第三段階のエネルギーを使って力ずくで延命をはかるのではないだろうか。
もちろんそれまでに新しい宇宙に移動できれば良いのであるが(さすがに新しい宇宙をつくり出すのに銀河一個のエネルギーでは足りないと思う)、どうなのだろう。たとえ移動できたとしても新しい宇宙の物理が我々に合うとは限らないし。
エネルギーに関して思ったこと5/5
これで終わり