記憶消去できたって
共同発表:浅い眠りで記憶が消去される仕組みを解明~なぜ夢は起きるとすぐに忘れてしまうのか~
「今後の展開」
で、
「強い恐怖心を伴った経験の記憶がトラウマとして残ってしまう心的外傷後ストレス障害(PTSD)において、その記憶を消去する治療への応用も期待されます。」
なんてー、書いているけど、異論がある。
最近読んだ
認知症の叔母が鬼電してくるのでAndroidタブレットとGoogleSlidesで解決した話|burakon👩💻子供に楽しいテクノロジーを!💪(GotouYReiko)|note
で知ったのだけど、
見たり聞いたり体験したこと自体は忘れても、その時に感じた「嬉しい、嫌だ」という感情は残像のように残ることがある
引用: マンガでわかる 認知症の9大法則と1原則
という話があってだね、
記憶を消去しても、本人にも心当たりのない心的外傷後ストレス障害(PTSD)だけが残ることになりそうに思う。
別の使い道はあると思う。
証人喚問の前に、記憶を消して、「記憶にございません」と言わせるために使う。
ただ、後から、どの記憶を消すかまでは選べないかも知れない。
ならば、
有識者に国家機密にあたる話で相談に乗ってもらったら、その直後に記憶を消すのならどうだろう。
映画メン・イン・ブラックにおけるニューラライザー的な使われ方をするということ。
ただし、繰り返して書くが、
記憶消去できたって、感情は残像のように残る可能性がある。
「記憶を無くしても想いだけは残るのだ」
小説に出てきそうな美しい響き。
感情残像が残るかどうか?それは記憶を消去する治療への応用が進めば、これから分ってくるのだろう。
そして、研究は次の段階に入るのだ。
記憶と感情は密接につながっているのか?記憶と感情はイコールなのか?記憶と感情はつながっているように見えていただけなのか?
感情残像が確認され、感情記憶が別だと分った場合、感情記憶領域はどこにあるのか?
ただ、感情記憶領域があったとして、研究が進んでこの部分の消去ができるとなったときに。こんどは、戦場の兵士に応用されそうではある。
「あのとき、司令官から言われて、罪の無い住人を作戦のために殺しました。始めは自分の行いに苦しみましたが、戦時治療を受けて感情記憶を消したので、今はなんとも思いません。単に歴史を振り返ってみるような感じですね。たしかにあの場所にいて、私も関わったのに。なんの感情もわいてこない・・・」
なんて。